オゾン脱臭装置などの問題点

@その設備費・電気消費量・発生ランプの交換費用などの費用がかかってしまいます。また、効力を期待してのオゾン生成過多は、オゾン臭を放つことになります。

Aオゾンの濃度が高くなると有害になります。国内作業環境基準0.1ppm以内

Bオゾンは葉緑素を壊し、光合成をじゃましてしまいます。そのため、植物はオゾンにふれると元気がなくなり、ひどい場合には枯れてしまうわけです。

C光化学スモッグの成分は、90%がオゾンなのです。光化学スモッグによって目がチカチカしたり、倒れたりする子供が出るのもオゾンの害なのです。大都市でもオゾンの発生原因は、自動車の排気ガスが深く係っています。排気ガスのNO2空気中のO2反応し、O3オゾンができるのです。

Dオゾン水、オゾンガス共ゴム製品がポロポロに劣化させます。

東北大学大学院理学研究科惑星大気物理学分野

オゾンを直接人体に吸い込んだ場合、大気汚染問題で有名になった「光化学スモッグ」はオゾンのことですから、高濃度のオゾンを吸い込むと人体に悪いです。頭が痛い、目がちかちかする、などの症状になります。我々も実験などでオゾンを発生させることがありますが(水銀ランプなど紫外線を出すちょっと強力な光源を使えば空気中の酸素から簡単に作れます)、こういうときは風通しを良くして発生したオゾンがこもらないようにします。また、長時間連続して使わないようにするなどの注意もします。

オゾンガスは人体の呼吸器系に対して刺激性がある。環境素材に対して劣化させる場合がある。オゾンガスの効果は環境湿度により依存します。

オゾンは発ガン性物質

コロンビア大学(米)研究グループの動物実験では、マウスにオゾンガスとウレタンガスを同時に吸入させたところ、肺に悪性の腫瘍を生じた結果が出ています。
また、ハムスターの胎児の細胞にガンマー線を照射させた後、オゾンガスを与えたところ、オゾンガスがないときに比べて2倍の発ガン率になったという結果もあります。

オゾンによる人体の影響

悪臭……………0.1ppm以上の濃度になるといやなオゾン臭がある。

染色体の破壊発ガン性作用・催奇形成作用等がある。

肺細胞の酸化細胞感染を受けやすい・抵抗力の低下。

肺小動脈肥大肺動脈の血圧が上がる・心不全の心配。

老化作用促進酸化作用による細胞の老化を引起こす。

オゾンは健康に良い? それとも、悪い?

 オゾンは、人間の健康にいいのでしょうか? 成層圏のオゾンが、太陽からの有害な紫外線を吸収してくれるなんて聞いてしまうと、なんとなく、オゾンは人間の健康にもいいんじゃないかなぁ、などと誤解しそうになりますね。しかし、オゾンそのものは、有害な気体です。医学の進歩した現代では、オゾンは、肺や気管支などの呼吸機能に有害であることが分かっています。オゾンは、水に溶けにくいという性質をもっているので、水分が多い人間の口の中などでもつかまえられず、肺の奥にまで届いてしまいます。

 そこで、人体に影響しないぐらいの少しのオゾンを使って、トイレの悪臭を消したり、風呂の水や洋服に隠れているばい菌をやっつけて、清潔に保とうという商品もあります。「毒をもって、毒を制す」という言葉がありますが、まさに、ピッタリこのことです

オゾンは植物にも悪い影響を及ぼす?

 オゾンは、植物にも悪い影響をもたらします。世界中の先進国で、大きな都市の近くにある森林では、木々が枯れていってしまうという現象が報告されるようになりました。これは、都市で作られた汚染された大気や、それが原因となって発生したオゾンが大きな原因です。 小学校の理科の時間に、植物は葉緑素を使って光合成をするということを習ったと思います。オゾンは葉緑素を壊し、光合成をじゃましてしまいます。そのため、植物はオゾンにふれると元気がなくなり、ひどい場合には枯れてしまうわけです。

 2.オゾンの毒性と安全管理

 オゾンは本当に危険な物なのでしょうか。専門書によると、オゾンの人体に対する影響は、多面的かつ有害とあり、急性的には喘息・発作・呼吸器系統の損傷、慢性的には気道損傷・肺胞膜の損傷・頭痛・眼痛などが懸念されています。以下にオゾン濃度と生物への影響の表を示します。

濃度(ppm)

影響

備考

0.010.03

ほとんど臭いなし、正常値

自然界の日中の濃度

0.040.06

さわやかな臭い・オゾン臭有

海岸・山(晴天・夏2:00pm)

0.05

生物への何らかの影響あり

USSR環境基準

0.06

慢性肺疾病患者への肝機能影響なし

オキシダント環境基準

0.08

人体への影響あり(眼痛・頭痛)

不快基準

0.10

人体への影響あり(鼻・咽喉)

USA環境基準

0.501.00

呼吸障害・モルモットの寿命短縮

 

1.002.00

疲労感・頭痛・上部気道のかわき

 

15.00

肺水腫で死亡の危険

 

表1 気中オゾンの生物への影響

オゾンppm

               作        用

0.01〜0.02
0.1
0.2〜0.5
0.5
1〜2
5〜10
15〜20
50

多少の臭気を覚える(やがて馴れる)。
明らかな臭気があり、鼻や喉に刺激を感ずる。
3〜6時間暴露で視覚を低下する。
明らかに上部気道に刺激を感ずる。
2
時間暴露で頭痛・胸部痛・上部気道の乾きと咳が起こり、
暴露を繰り返せば慢性中毒

脈拍増加・体痛・麻酔症状が現れ、暴露が続けば肺水腫を招く
小動物は2週間以内に死亡する。
人間は1時間で生命危険となる。

微量では、さわやかだったものが、濃度が高くなると極めて危険な物となることがわかります。

小動物のオゾン吸入による致死濃度

ネコ
モルモット
ハムスター
マウス
ラット
ウサギ

34.5ppm/3
24.8ppm/3
10.5ppm/4
12.6ppm/3
 4.8ppm/4
36  ppm/3

呼吸困難、傾眠

毒性影響なし
急性肺浮腫、出血
毒性影響なし
傾眠、呼吸困難

ではオゾンの取り扱いに基準はないのでしょうか。もちろんあります。諸国において労働衛生許容濃度が定められています。それを以下の表に示します。

根拠

許容濃度

許容濃度の定義

日本

許容濃度の勧告(1985)
日本産業衛生学会

0.1ppm

18時間週40時間程度の労働時間中に肉体的に
激しくない労働に従事する場合の暴露程度の算術
平均(何らかの計測できるパラメータを生じさせない立場)

米国

ACGIH(提案1963)

0.1ppm

ソ連

0.1mg/m3

表2 諸国における労働衛生許容濃度

 日本空気清浄協会(1967)
  オゾンを発生する器具による室内ガスの許容濃度
    最高:0.1ppm  平均:0.05ppm

オゾン利用については、オゾン及びオゾン反応生成物への人体への影響の他、作業環境における安全性、環境・生態への安全性等を考える必要がある。

オゾン暴露による人体への影響

多田治著   有害物管理のための測定法(労働科学研究所)から         

            

総  論

人の健康に影響を最も受けるのは、まず体の弱い人、病人、老人などです。このような人に、一般の人の許容濃度が通用するのでしょうか。イギリス・ロンドンの亜硫酸ガス大気汚染事故でも影響は弱者から現れ、影響をすぐに把握できなかった例もあります。体に少しでも害を及ぼすと考えられるときは、遠ざけるべきである。

害と益が考えられる場合、どちらが我々の体にとって益になるかを考える必要があります。

許容濃度以下であれば大丈夫なのでしょうか?

現代の私達は、色々な化学物質で汚染された環境空気の中で暮らしています。影響があるとしても、その影響がでるのは、10年、20年後に現れるのではないでしょうか。証明できない以上、安全側にたって『体に影響がある』という姿勢が必要であると思われます。




                         

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